南は僕が営む「beautys」

のお得意さまで、ここに来るときは必ず僕を指名した。

「私、成野さんにしか切ってもらいたくなくて・・・」

いつも切ってもらうときはその言葉を発した。

それを聞く僕はなんと返してよいかわからず、

いつも曖昧に微笑むだけだった。

そんなある日・・・