「おそい・・・っ」
「ごめん。ちょっと長引いて・・・。」
「早く食べないと、昼休み終わるぞ?」
「急ぐ急ぐ。」



「なんか溜め込んでないか?」
不意にそういうことを聞かれた。
「何で?」
「息苦しそう。蛍が。」
「息苦しい・・・?」
「今にもおぼれそうな顔してる」
「翔にはそう見えるだけじゃない?」


「言ったろ?苦しい時は俺に言え。できる限りのことはする。」
その言葉を聞いたとたん、涙がこぼれた。
今まで我慢してた未練が、想いが、涙になって零れ落ちた。

私は気づいた。
この人なら、私のすべてを預ける事ができる。
この人なら、安心できる。
この人なら、守ってもらえる
と。