「いこう?翔」
「あ、ねぇ。蛍?その~隣の人誰?」
「えと、俺はミム「いこ。じゃぁね」
「チョ待てって。」
「やだ。待たない。」

だってこのままここにいたら、忘れようと思ってた
ともにぃのことをまた思い出しちゃうから。

そんなの、“あきらめた”になんないもん。
だってあたしは“あたらしいこい”を始めるんだから。

「あのままいたら、ともにぃのこと忘れらんないもん。」
「・・・忘れたい?」
「当たり前じゃん!」
「じゃぁ、忘れさせてやるよ。俺が」

翔はぎゅっとをあたしを抱き寄せて
今までに無かったような
優しいキスをした。

水の中にゆっくりと沈んでゆくような気がした。
恋の海におぼれるような・・・

そう、まるでともにぃのことを忘れさせてくれるような
甘い、甘い、キスをした。