そんなこと思いながらクラス表が貼ってあるとこを目指し歩いていると横から、

「なつ!お前、どこいってたんだよ?」

そんな声が聞こえて見てみると、思ったとおり空太で

「りんと話してたのよ!空太が先に行っちゃったんじゃない!」

あたしのこと置いて行ったくせに…、そう思うとこんな言葉しかでてこなかった。

朝とはうってかわって、雰囲気がすごく悪い。 そんなとき

「空太くん、おはよ! なにがあったかよくわかんないけど女の子には優しくしてあげないとだめだよー。」

明るい凜の声が聞こえて、

「あ、菊池…、おはよ」

したを向いてたあたしは、空太がどんな顔をしてたのかわかんなかったけど、声だけで、あたしの時とは違うのがわかった。

「なつかもー、空太君と仲良くね?」

もう一度、ね?といって、ほら顔上げて?という凜の明るい声に引き寄せられるようにあたしは顔を上げた。

顔を上げた先には、むすっとした顔の空太と、少し心配気な顔をしたりんの顔があった。

「なつ、わりぃ、勝手に怒って、先、行っちゃって、でも!置いてったんじゃねぇ、気づいたらなついなくてまじあせった」

「あたしも…、あたしもごめん。凛と話してたら、空太見えなくなっちゃって」

あたしがそういうと凛が、よしっ、クラス表見に行こう!と言って、スタスタと歩き出した。