気づいたら、毎日のように話すのが当たり前になってた。

時間が合えば学校の行き帰りも一緒にしてくれて、テスト前は一緒に勉強もした。

休みの日に遊びに行くこともあった。



……翔くんを好きになったのは、自然なことだったのかもしれないね。



年々、背も高くなって、格好良くなっていく翔くんに置いてけぼりにされちゃった気がした。

他の女の子と喋ってるの見たら、胸が痛くなったよ。


私だけの翔くんだって、勘違いしていたんだ。


『しょうー!』

『……なんだよ、』


可愛い女の子に囲まれる翔くんが、遠い人みたいに思えた。

私の中にある“好き”の気持ちを、ギュッと押しつぶしてなかったことにした。