「しかも西園寺に恋しやがるし。

まあ、西園寺に彼女ができたおかげでそれは終わったけどな」

この状況でも帝さんの話。

相当、悔しかったんだろうな。

忘れてたうえに、帝さんに恋したものだから。

「でも、ずーっと待ってた甲斐があった。

雫も俺のことを思い出して、そのうえ俺のことを好きになってくれたから。

話としては、めでたしめでたし…かな?」

パチリとウインクした真鶴さん。

ドキッとなる心臓。

「それで、飯はできたか?」

「あ、はい」

「へえ、あんだけ口動かしてたくせに手も動かしていたとは。

ずいぶん上達したんじゃないのか?」

真鶴さんのおかげです。