言いかけた僕の唇をふさぐように触れたぬくもり。

すぐに離れる。

僕は、訳がわからなかった。

だって……ええっ?

「今は、これくらいにしてやる」

イジワルそうに笑いながら、真鶴さんが言った。

「いつか必ず、雫を迎えに行く。

それまで、待ってろよ」


そして、今。

「再会場所がホストクラブって言うのはビックリしたぜ。

まさかお前がそこに面接にきたんだから。

でもお前は、覚えてなかったみたいだけどな」

「ハ、ハハハ…」

キスまでされて、そのうえあんなことまで言われたのに。

僕はいつの間にか忘れてしまっていた。

だってまさか、真鶴さんにキスされるなんて思ってなかったからなあ。

中学生の僕からしてみればある意味刺激が強過ぎる。