真鶴さんは呆れたと言うように息を吐く。

「話聞けよ…」

困ったと言うように後頭部をかきながら呟く。

中学生ならではの興味と言うものだろうか。

いろいろなことに憧れや興味を抱く年頃だ。

特に、恋愛に関しては。

しかも、真鶴さんは高校生だ。

そう言う話くらいあるだろう。

「そうだなー…」

呟いた後、真鶴さんは僕に視線を向けた。

向けられた僕は首を傾げる。

何か変なこと言ったのだろうか?

「候補なら、いるな」

そう言って真鶴さんはニヤリと笑った。

「えっ…」