私は輪の後ろの方で付いていく形にしてファミレスへと向かった。
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「ね、菜月と皇子って仲良いの?」
ファミレスのメニュー表。
デザートページの半分を陣取ってでかでかとアピールされている期間限定メニューのパフェよりも、端の小さいアイスに魅力を感じていた時。
既に決めたのかメニュー表を眺めるのを離脱した、えっと……越谷さんが身を乗り出すようにしてこちらへ来た。
……やっぱりか。
私に話し掛けられた第一声を聞き取って、私は予想していたけれど、やっぱり少し落ち込む。
分かってはいました。
キング……もとい煌についての事じゃないと私は呼ばれない。