私は輪の後ろの方で付いていく形にしてファミレスへと向かった。




―――――――――――
―――――――――――――



「ね、菜月と皇子って仲良いの?」


ファミレスのメニュー表。



デザートページの半分を陣取ってでかでかとアピールされている期間限定メニューのパフェよりも、端の小さいアイスに魅力を感じていた時。


既に決めたのかメニュー表を眺めるのを離脱した、えっと……越谷さんが身を乗り出すようにしてこちらへ来た。


……やっぱりか。



私に話し掛けられた第一声を聞き取って、私は予想していたけれど、やっぱり少し落ち込む。

分かってはいました。



キング……もとい煌についての事じゃないと私は呼ばれない。