「春日。」
『……森田、くん。』
あのジュースの件以来、近付かないようにしてた、森田くんがいつの間にか近くに来ていました。
次の日言いらされたらどうしようかと思っていたけれど、森田くんは誰にも何も言っていないみたいで。
びくびくしながら学校に行ったのに何もなくて拍子抜けでした。
私と正反対でキングは平然としていましたが。
それもそっか……
皆にキングと私が仲が良い……と言うか昔馴染みだと知られて困るのは私だけだから。
キングは何も影響無いもん。
『……な、に?』
何を聞かれるのか怖い。
顔にはださないようにします。
「あのさ、春日って。やっぱり高原と仲が良いの?」
……そこまで大きくなく、私が聞こえるくらいの声。
教室を出ていく人達には耳には入らないだろう。
仲……?
良くは、無い。