―キーンコーンカーンコーン・・・



「直也くんかーえろっ!」

「おう。」



学校の近くの住宅街を美羽と肩を並べて歩く。

付き合い始めてから美羽と一緒に帰るようになった。
普通に喋って分かれ道でばいばいするだけ。

やっぱりデートとか誘ったほうがいいのか?

・・・誘ってみよ。


「「あのさ・・・」」


見事にハモった。


「あっ、直也くんからどうぞ、」

「いいよ、美羽からで。」


戸惑う美羽が可愛くて少し笑いながら言う。

何だコレ。(笑)