自分がちゃんと立って、フラつかづに歩く事に、意識を集中して店を出る。

そして、外に出るなりドアにもたれてへたりこむ。
 
地階から、地面へ続く延長上の空に、ポカッと月が浮かんでる。

冷たく澄んだ空気の中で、独り、青白くキレイに輝いて。

 見とれてると、ドアに背中を押された。