何…
この電話の切り方…


言葉にならない罪悪感と孤独感が自分を襲った。


俊樹の事を忘れるために、遊びの予定を入れたのに、結局、自分の心が俊樹に振り回されるなんて最悪だ……


本当は俊樹と横浜に行きたいのに、やけになって隼人と約束して俊樹の誘いを断った自分に、後悔した。

すごくすごく俊樹と一緒にいたいのに、自分だけが『大好き☆』って彼に伝えることが許せなくて自分が意地をはっているだけだって事もわかっていた…

《ほんとうに、優が男友達と二人で出掛けても、楽しそうに話してても俊樹は何も感じないの??
それとも、本当は心の中で妬いたりしてる??
すごく気持ちを知りたいのに俊樹は優にどうして何も教えてくれないの??》

俊樹から毎日くる

『おやすみ』

メールも昨日は送られてこなかった。


その日は、眠れず朝になった。
 

携帯をみると

『おはよ☆仕事終わったら7時ぐらいに迎えに行くから待ってて』

と隼人からメールが来ていた。


『うん。わかった……』とメールを返す


明らかに隼人に逢える嬉しさは自分の中には存在していなかった。


その日も一日、俊樹の事を考えていたけど、結局なにも変わらず…


ただ涙が出るだけで、結論がでないまま夜になった。