「何しょぼんとしてんだよ。」

下を向いたまま目だけを
狼くんの方に向ける。
―――――――……と。


「………!チッ。」

顔をそらす狼くん。

「?」

じっと見ると顔が赤いよーな…。

どーしたんだろ……

――…あっ!

急に考えが浮かぶ。

今逃げるチャンスじゃん!!!

素早く立ち上がって
教室をでる。

ほんとにっ

なんであたしなの?

可愛いコなら
ほかにたくさんいるのに……

なんで―――――…