俺は軽くため息をついて言った。

「こっちの台詞だよ。だいたい―――」

「あっ、恭チャン♪」


俺が続けて話そうとした瞬間、背の高い茶髪の男子が歩いてきた。


「ミナミおはよう。クラス離れちゃったな」


「そーだねぇっ。残念だよう…」


なんだこいつは、とジト目でその男を見ると、男は俺に気付いて話しかけてきた。

「馬莢…だっけ。おはよう。」