「・・・なんなんだ。」
不意に口にした言葉。
誰もいない独りの部屋がこんなに広いと感じるようになったのはいつからだろう。
サンがいるコトが当たり前で笑いあって話した時が温か過ぎて、
独りが寂しいと感じた。
ふと、壁にかかってるカレンダーを見ればサンが来た日からもう、3週間もたってた。
「・・・一か月・・・だったよな。」
あと、一週間。
サンといれるのはあと一週間。
「・・・はやいな。」
突然ベランダに落ちてきたサン。
あの、屈託のない笑顔が欲しいと思ったのはいつからだろう。
「・・・サン。」
君の名を呼んでも答えない、夜は闇にとけてしまったように暗かった。