「お、着替えれたか。」
ロッカーを閉め、先輩に見せる。
「いいじゃんいいじゃん。じゃ、ついてこい。」
先輩に促されて更衣室から出る。
「今日から、レジ打ちを憶えてもらうから。
ココのキーを押して・・・って・・・」
レジの前にいた俺たちの前にお客さんがやってきた。
「港太、ちょっとどいといて。
いらっしゃいませ。」
安藤先輩は流れるような手つきでバーコードを通していく。
「港太、それ、袋に入れて行って。」
先輩に言われて急いで袋を出す。
下から袋を1枚とって・・・急いで入れる。
「1533円になります。・・・100円のおつりです。
ありがとうございました。」
俺の入れたレジ袋をお客さんに渡して終了。
「お前、結構やれるじゃん。」
ニッと笑って俺の頭に手を置いた。