星原学園。
バレー、水泳、弓道、・・・あらゆるスポーツにおいて優れた成績を残してる学園。
その中でもバスケでは負けなし。
全国優勝、これが当たり前みたいになってる。
そのバスケ部に推薦で入れたなんて、エリート中のエリート。
だから、インターハイに向けてあと一カ月の今、俺が何故バイトしてるんだ!?
そう、先輩は思っているのだ。
「もう、だいぶ前の話っすよ。それに、今はコッチで成績抑えてますから。」
ちょっと冗談めかして言った。
「・・・そんな頭よかったっけなぁ!?」
先輩も乗ってくれてようで良かった。
もう、思い出したくなんかない。
冷たい宝石のような
バスケットボールなんて・・・
触りたくもない。