「李緒?
どうかしたのか??」
「ごめん…振り向かないで。

少しだけ、背中貸して。」
当然晶は私の突然の行動に驚いて聞いてきたけど、私は多分今泣きそうな顔してると思うから。

そんな不安定なとこ見られたくなくて、そうお願いした。




「分かった。

でも、何かあるなら隠さず話して?


嘘ついたり、隠したりするのは、全然格好良い事じゃないし、誰の為にもならない。

無理に聞いたりしないけど、俺はそう願うよ。」
晶は顔は見えないけど…多分真剣な顔でそう話してくれた。




私、既に晶に数えきれないくらいの嘘ついてる。

きっと、これからも秘密を隠す為に、嘘に嘘を重ねてく。


ごめんね、晶…。