「何でアニが嬉しそうなの?」
「李緒が幸せそうだから。

あいつに出逢うまで、お前のそんな顔見た事なかったから…しっかり楽しんでこい。


ただし、薬はちゃんと飲めよ。」
「分かってるよ。
ありがとね…アニ。


あっ、アニ何か聞きに来たんだよね?
何だっけ??」
私はアニが何か聞きに来た事を思い出して、聞いた。



「あっ、そうだった。

明日仕事何時からだっけ?」
「早朝5時からお昼まで撮影入ってるけど、美希さんに頼んであるから大丈夫だよ?」
私は明日のお迎えを美希さんに頼んである事をアニに伝えた。

「そっか。
じゃあ気をつけて行けよ?」
「うん。」
アニは私の頭を撫でながら、そう言った。



「あっ、あとお前学校バージョンと仕事バージョンどっちで行くつもり?

一応気を付けとけよ??」
アニは最後にそう言って、部屋を出て行った。




ファンの人に気づかれないようにアニに忠告されて、私は少し考えたが、前に何回かそのまま買い物に行った事あるけど、あんまりバレた事ないなと思った。



「大丈夫だよね。」
下手に変装なんかしない方が良いんじゃないかと思って、明日もそのままで、若干仕事の時よりはナチュラルメイクで行く事にした。