「はぁ……か…えして…。」
「ダーメ。」
「あんたが話してくれたら、すぐ返してあげるから。」
「まぁ、恋人とかならちょっと考えるけど。」
彼女達は、クスクス笑いながらそう話した。


「ほん…と、お願い…。
先に、薬…飲ませて。」
私は苦しみつつ、懇願するようにそう言った。



でも、彼女達は自分達の気持ちでいっぱいなのか、私の状態に気づいておらず、早く言えと催促し続ける。

そんな事が数分続いた。



本当にいつもよりも運悪く発作が起きて、先輩達の話を冷静に聞けなかった。


やばい…もうこれ以上は……。




「ちょっ、どうしたのよ?」
「何かやばくない?」
漸く彼女達が、私の異変に気づいたのか焦りだした。



「ちょっと何してんの?」
そんな時、聞き覚えのあるいつもより低い声が聞こえたけど、私はもう限界が近くて…意識は僅かにあるものの倒れてしまった。