「私達は陸斗くんのファンよ。

ほら、私達が答えたんだから、あんたも答えなさいよ。」
「そうよ。
早くしろっつってんだよ。」
「随分、汚い言葉使うんですね。」
「そんな事どうだって良いだろ。」
先輩達と一触即発に近い状態になっていた。

ある意味怖い。



どうしようかと考えていると、間の悪い事に発作が起きてしまった。




「あの、ちょっと風邪薬飲んでからで良いですか?」
私は内心少し焦りながら、苦笑いでそう言った。


薬の入ったペンダントを制服の中から出して、近くに置いといた水を取ろうとすると、先輩達の一人に奪われた。


「先に話せよ。

別に薬なんて今すぐ飲まなくても良いでしょ?
どうせ大した事ないんだろうし。」
「これも没収。
…さぁ話して。」
そう言いながら、薬の入ったペンダントも奪われてしまった。


心臓の痛みがヤバイくらい強くて、ちょっと焦った。