そして、3日ぶりに学校に行くと、早速屋上に呼び出された。



「何で2日も来なかったの??」
「えっと、あの…ちょっと抜けられない用事があって。
ごめん。」
突然の質問にどう答えて良いのか困りつつ、少し申し訳なく思って、両手を顔の前で合わせて謝った。


「それならそうと、メールでも返してくれたら良いのに。」
「あんまり人とメールしないから苦手で。
電話も忙しかったからちょっと…。」
「そう。
まぁ、別に怒ってるわけじゃないけど。

てか、李緒ってよく休むけど、何で??」
「前にも聞かれたけど、それは…言えない。」
「無理に聞こうと思ってないけど、気になるし、もっと話したいし。
李緒の事ももっと知りたいから。
鬱陶しいかもしれないけど…。


李緒、何かと秘密主義だから。」
「ごめん。」
一応、それは間違いじゃないので謝っておいた。


「ふぅ。
親とか何も言わないの?」
「あっ、うん。
まぁ…。
晶って、親御さん大事にしてそうだね。」
「うん。

こう見えて、中学の時グレてて相当親に迷惑とか心配かけたから。」
「そうなんだ。
良いなぁ…両親が居て。」
「えっ?」
私は無意識のうちに小さく呟いていたようで、よく聞こえなかったのか晶が聞き返してきた。


「パパとママがそばに居て、羨ましいなって言っただけ。」
私は少し考えてそう答えた。



晶になら、話しても良いかな…。
何故か、そう思えたから。