「思ってたより、明るい奴だな。」
「うん…ちょっと変わってるけど、良い人だよ。

私がどんなに冷たくしても、根気強く話しかけてくれて。」
「それで…病気の事はあいつには言った??」
「言えない…てか言わない。

だから、アニも黙っててね?
言ったら、絶対許さないからね。」
「了解。

でも、あいつなら言っても大丈夫そうだけど。
良い奴なんだろ?」
「信用してないとか、そういう事ではないの。

良い人だからこそ、言ったらきっと過敏になるでしょ??
気を遣われるのは嫌だから。

晶とは普通に友達で居たいの。」
私はアニに瞳からも気持ちが伝わるように、気持ち込めて一生懸命に話した。


「分かった。
…仕事の事は??」
「それも言わないで。

晶はタレントの李緒じゃなくて、地味で一般人の私を受け入れてくれた。


だから、これからもそのままで居てほしいの。」
私達はそんな事を話ながら、家に帰った。



アニのファンに見られてた事も知らずに…。