…晶、どうしたら良い…?
受け入れて良いの??


……だって、私そんな長く一緒に居られないよ。



すぐ居なくなっちゃうよ…。
ゆっくりなんて無理だよ。


正直、気持ちがこんがらがって、どう答えたら良いのか分からなかった。




「困らせた…かな?

とりあえず、友達としてよろしく。」
晶はそう言って、手を差し伸べてくれた。

何故か離れてほしくなくて、私はその手を掴んでしまった…。



「あっ、そだ。
携帯持ってる??」
「…持ってるけど。」
「貸して。」
手を離すと、晶が思い出したようにそう言った。


私は何をするのか分からなくて、恐る恐る携帯を差し出した。

「連絡先…まだ交換してなかったから、俺の入れとくね。」
晶は慣れた手つきで、自分の連絡先を私の携帯に赤外線で送っていた。

そして、私のも自分の携帯に送っていた。


よく見ると、晶の携帯は私のプライベート用の携帯と同じ機種の色違いだった。


「あっ、携帯…私と同じ。」
「うん。
これ使いやすくて良いよね。

俺、あんまり得意じゃないんだけど。」
「…私も。

機械音痴で全然駄目なんだけど…それは使いやすいし、難しくないんだよね…。」
「そうそう。

俺もさ、わざわざ店員さんに相談して、選んでもらったんだよね…実は。」
「私も!!」
「気が合うね。」
「そうかもね。」
気づけば、本当に普通に話してて、私達は笑い合っていた。


友達……と呼ぶにはまだ関係は浅いけど、友達と笑い合える日が来るなんて思ってなかったから嬉しかった。