「うん…今までもあったじゃん。
話したくなったらで良い。

本当は付き合ってくださいって言いたいくらいだし。」
「はぁっ?
何言ってんの??……突然。」
突然晶が変な事言うから、凄く焦ってしまった。


「ほんとの事だし。
俺みたいな地味男に言われるのは嫌かもしれないけど。

実はずっと気になってた。」
「…いや、私も地味だけど……。

そんな事、急に…。」
優しい晶の顔を見て、どうして良いのか分からなくて、それしか言えなかった。


「だから、友達からで良いよ。
後々意識してくれるなら嬉しいし。

李緒が嫌なら友達のままでも良い。
そばに居させてくれたら、それで良い。」
「何で私なの?
地味だし…暗いし……人と付き合うの苦手だし。」
「そんな事ない。
不器用なだけだよ…李緒は。

何か理由があって、人を寄せ付けないようにしてたんじゃないかって思うし。
理由は聞かないけど。


始めはさ、何で一人で居るんだろうって思ってた。
俺、ちっちゃい頃苛められっ子でさ…ハブられてて、一人の辛さ分かるから。

平然を装ってるのが、何か凄い引っ掛かってて。


でも、声掛けてみて話すようになって、李緒の人柄も見えてきて、冷たい奴じゃないって分かった。
何だかんだ俺の話聞いてくれて…。


李緒は優しいよ。」
ゆっくり晶はそう話してくれた。