「えっ、何で?」
「さっき玄関で碧井先輩と会って、李緒が保健室で寝てるって聞いて。

具合悪いの??」
晶は少し心配そうにそう言うと、ベッドの横の椅子に腰掛けた。


「う…ん。
まぁ、ちょっと風邪引いた程度だけど。」
私は少しペラペラ答えてる自分に内心驚いたけど、そう口からは言葉が溢れていた。


「そう、良かった。
普通に話してくれて。」
「そっち??」
「大丈夫そうで良かったってのもあるけどね。

何とか夏休みに入る前に強引に友達になったけど、また明けたら初めみたいな感じに戻ってたらどうしようって、夏休み中思ってた。」
突っ込んだ私に、晶は少し安堵したような笑みを見せつつ、そう話した。


「…正直、今でも本当に晶を受け入れて良いのか迷ってる。

きっと、良い事ないと思うし。」
「うん、全然大丈夫。」
「でも、でもね…隠し事とかあるよ。」
何の迷いも躊躇いもないような晶に、本当にどうしたら良いのか戸惑いつつ、私も話した。