「ちょっ、勝手に」
「強引かもしれないけど、李緒ってこっちからぐいっといかないとずっと進まなそうだから。」
私の言葉を遮って、そう付け加えるように言った。



強引なのは嫌いなはずなのに…南郷は嫌じゃなかった。
名前も何故か答えてしまっていた。

私は自分で思ってるより、南郷を受け入れてしまってるのかもしれない。



「じゃあ、試しに呼んでみて??」
「嫌です。」
「李ー緒。」
「もう、しつこい。
言えば良いんでしょ!?

……晶。」
「うん。」
私が名前を呼ぶとビックリするくらい今までで一番ってくらい優しく笑った。

何故か物凄く眩しく見えた。



でも、このまま仲良くなっても良いのかな?

だって、もう1年くらいで死んじゃうかもしれないんだよ??


どんなに仲良くなっても…
惹かれても……
きっとお互い傷つくんだよ??


そんな事を病院で検査を受けてる間に考えていた。



でも、私が考えてる以上に病気は悪化してたんだ…。