この日を境に少し体がダルくなってきていた。

でも私は日頃の疲れかなぐらいしか感じていなかった。

この時、病院に言ってれば・・・

空・・・??

あなたをもう少し見つめていることはできたのかな・・・?


体育祭も終わり、静かなゆっくりとした日々をすごしている。

3年生は大学受験か就職等で忙しいが、1年生は平和であった。

そんな平和な日々に嬉しい情報が入った。

莉沙と蓮哉が付き合い始めたらしい。

お互い両想いだったのだけど、2人とも告白できずだった。

2人が付き合ってくれて嬉しい。

でもちょっと取り残された気分・・・。

「ねぇ瑞稀??空くんどうするの??」

「そうだよ!!空とはどうすんの??」

蓮哉と莉沙2人から質問攻め・・・。

「どうって・・・別に・・・。だって空、婚約者いるし・・・。」

「まぁ・・・でも瑞稀諦めちゃだめだよ!!」

「俺は諦めたほうがいいと思うけど??」

「えっ・・・??」

思いがけない一言だった。

「空は沙羅さんとは別れないよ。絶対に。嫌いになってもね。」

「何で・・・??」

「親同士の政略結婚ってのは知ってるよね??今、空の父親も沙羅さんの父親もお互いを欲しがっている。そして、空は沙羅さんの事が好き。嫌いになるはずがない。」

「・・・」

「でも・・・沙羅さんは好きな人いるから・・・。空以外に・・・。」

「えっ!?それって二股じゃ・・・」

「違うよ・・・??その人とは、空と婚約する前まで付き合ってた人。一般庶民だから・・・沙羅さんの父親が反対したんだろうね・・・。」

「そっか・・・。」

「無理に諦めろとは言わないけど・・・俺は無理だと思う。このまま友達としていることの方がいいと思うよ??」

「うん・・・。」

この恋は平行線・・・。

私は空が好きで・・・空は沙羅さんが好きで・・・沙羅さんは元彼が好き・・・。

振り向くことのない・・・絶対に・・・。

でも諦められない・・・。

ねぇ・・・どうしたらいいのかな??

今頃他の人を見るなんて無理だよ・・・。