「だって先輩方、カッコイイ人と一緒にいる女をシメるんでしょ??それって嫉妬とかそーゆーのでしょ??他の男の人といてもシメたりしないし??」

「・・・・」

「ってか、誰が誰といようと人の勝手だし、先輩方に決められたりする必要ないですよね??あと、シメたりしても相手の気持ち向きませんよね??向かないのに女を近づけないようにさせたって意味ないと思うんですけど??」

「ぶっ」

ん?

笑った!?

でも・・・先輩たちじゃない・・・。

「ん!?」

「あはは♪瑞稀の言うとおーり!!先輩方は顔しか見てないっしょ??あとは権力とか?」

「そんなことっ・・・」

「そうでしょ??実際。じゃあ俺のどこが好きなの??いいと思うの??空って人のどこが好きなの??」

「うっ・・・」

「そうでしょ??まぁそーゆー女たくさんいっから、言ってもきりがないけど、そんなんじゃ一生誰にも好きになってもらえないよ??」

「・・・・・・」

「じゃあ、頑張ってね??本当に自分の好きな人見つけられるように♪」

なんかすごいなぁ・・・。

こんな事思ってても私は言えない・・・。

「こんな、キレイ事言うやつひく??」

・・・ひいたりなんかしない・・・。

「ひかないよ??すごいと思った♪」

「そう??でも実際、俺全然すごくねーし♪」

「あはは♪私もー!!」

こうして2人は次第に打ち解けていった。

凛は男だけど話しやすくて、思ってることを理解してくれる。

モテるわけだなって思った。

まぁ、モデルとかだからっていうのがあるかもしれないけど・・・。


「じゃあなっ!!クレープ屋頑張れ♪今日最終日だしなっ!!」

「うんっ♪じゃあまたねー!!」

「あっちょっと待って!!」

「ん?」

「アド登録しよ♪って俺、女みたいだな!!」

「あはは♪いいよ!!」


そして2人はアドレスを交換したあと、それぞれクラスの持ち場へと戻っていった。

たぶん凛はサボるだろうけど・・・。