それから何日も経ってもこの”友達”と言う辛さは消えなかった。

7月になり、もうすぐ夏休み。

空とも良く話すようになり、莉沙も空と良く話している。

最近では莉沙・私・空・蓮哉の4人で行動をしている。

蓮哉とは空の親友らしいけど、空に似た感じはなく、いつも笑ってて元気な男の子。

莉沙は蓮哉の事が気になるみたいだけど・・・。


それと困ったことがひとつ・・・。

最近やたら物がなくなるんだけどなぁ・・・。

それも莉沙と私の・・・。

まぁこうなるとは思ってはいたけどねぇ・・・。


あとは・・・

「莉沙と瑞稀って子いるでしょ??ちょっと来て。」

先輩からの呼び出し??

それも空が休みの時。そして親友の蓮哉が何処かに行ってるとき。

卑怯にも程があるよ・・・。

好きならこんな事しないで振り向いてくれるように努力しなよ・・・。

してもないのに・・・こんな事しないでほしい・・・。

って思ってても先輩には言えない・・・。

「あんたらさ、何で空に近づいてんの??前に念押したはずだよねぇ??」

「うんって一言も言ってないですけど??ってか好きなら卑怯なことしないで、努力したらどうですか??してもないのに、こんな事しないでもらいたいですねぇ~。」

「調子のんなよっ!!」

「別に。ついでに空君が良いっていってるんだからいいでしょ??先輩方に空君の自由を縛る権利はないと思うんですけど??友達でもなければ彼女でもないんですから。」

「・・・・ッ」

莉沙・・・よく言えるなぁ・・・。

こんな事普通の人は言えない・・・。


そして1日が終わる・・・。

こんな毎日を過ごして大変なこともあれば・・・楽しい事もある・・・。

でも・・・たまに門にいる婚約者を見ると・・・胸が痛む・・・。