・・・駄目だよ。

話しかけないでよ…。

思い出しちゃうじゃん…

あなたに一目惚れしたこと…。

そりゃ、全部は一日で忘れられないよ。

当たり前だよ。

だから、忘れたかったのに…



−−−−−−−−−−−

「瑞希?おーい」

「あ…ん?」

「いや、ボーッとしてどうしたのかなっ…て」

莉沙は笑顔を少し見せながら言った。

「なんでもないから…平気♪」

私も笑顔で返した。


「てゆうかさ、さっき空…くんに話し掛けられたじゃん?その時の女子の視線すごかったよねぇ」

「あーッうんうん」

「これからどうするぅ?」

「それはないって」

「だよね」

瑞希は何気ない会話で気をまぎらわせた…。