「やっぱ、何でもない…!!」

少女は、顔を真っ赤にしながら、やり切れないような顔をしていた。

「そうか…」

彼は、元の体制に戻り、背伸びをした。

その時だった。
闇の中から、奇妙な笑い声が聞こえてきた。

‘クククッ…クククッ’

そう、それは悪魔のような笑い声だった。
悪魔…?
まさかな。
俺以外にも悪魔が存在するというのか…?
彼は、ギロッとした鋭い目つきで空を見上げた。