「せっかく買ったけど…砂がついちゃったから仕方ないよね…?
地面に、落ちた物って汚いからね。。」

少女は、むくれながらそう言った。
地面に落ちた物が汚い…か。
俺は、足だって足の指の爪だって、全てを食らいつくしてきた。
人間に言わせてば、汚いのかもしれないが、俺にしてみれば当然の事なんだ。
食らった人間が裸足で泥を駆け回ったことがあるやつでも、変な病気を持っているやつでも…俺にはそんなのどうだっていい。

1日に一回の食事なんだ。
人間以外の物を食らっても、空腹が満たされない体なんだ。


だから…
彼には簡単に食べ物を捨てる夜奈の行動が理解できなかった。