「………。」

けれど、彼は何も答えない。
目を大きく見開き、天井をただただ見上げいるだけだった。
彼は一人の世界に入っていた。
心の中の世界だ。
真っ暗闇で殺風景。
だが、それこそが彼そのもの。
彼は迷いに迷っていた。
頭が壊れてしまいそうな程に…
狂ってしまいそうな程に…。。
彼の頭は混乱していた。
“俺は何をしているんだ。
こんな所で…俺は…
悪魔だぞ…なのにこんな事をしていて本当にいいのか…?”
彼は心の中で、叫ぶように問いただしていた。
けれど、返答なんて返ってはこなかった。