それから2ヶ月がたった。
彼は相変わらず、少女に招待を隠しながら夜になると地下室で人間を食らっていた。
けれど、彼は、日がたつにつれ、人間を食べることが罪悪感に思えてくるようになっていた。
彼は、その気持ちに気づく度に、混乱し 吐くようになっていた。
また、1日 人間を食さないという日も増えてきていた。
そんな日は、帰宅するとすかさず少女のいる部屋へ行き、たわいなのない話をする事で、空腹を満たしていた。
少女の方は、バイト先を見つけ、学校の帰りに五時から九時まで働くようになった。
時給は高校生ということで、安いが なんとか遣り繰りはできていた。