「そっか…。樺羅さんって、強いんですね。」
「………。。」
「私、お母さんに‘お前なんかいらない。出ていけ’って言われた時、もう人生が終わったような、絶望感に襲われたの。私は、聞き分けが悪くて、いっつも反抗ばっかしてたから…、溜まりにたまった両親は、私の事なんかいらないって言ってきて。。私、‘こんな家に二度と戻んないから!’って怒鳴って、家を飛び出したの。。けど、私には頼れる人がいなかった。その時初めて思ったの…。私は1人ぼっちなんだって。」
少女は、悲しげな表情で、ゆっくりと語った。
「1人ぼっち…か。
…そんな言葉、そんな事で使うなよ。」
彼は、苦笑いをして、遠くを見つめながら言った。