そして2人は、ようやく十階へついた。

「疲れたぁー…。」

少女は、膝に手をつきながら、呼吸を整えていた。

「すまないな。そこの部屋でズボンを貸そう。」

そう言いながら、彼は階段の正面にある部屋を指した。

「ありがとう!」

少女は、体制を元に戻した。
そして、彼の後について行き、部屋の中へ入った。

部屋の中は広く、沢山の服やズボンが並んでいた。派手な服もあれば、スポーツ着やスーツなど、色んな種類の服やズボンがあった。