「……え…?」

何が言いたいんだよ…。
人間はただの食い物にすぎないだろ…。
食い物……??
あぁ…そうか。
家に連れて行って、食べてしまおう。
彼は、そう考えながら、不気味な笑みを浮かべた。

「空いてる部屋を君にあげよう。」

彼は、いつもの取り繕った表情に戻った。
優しく、親切に…
貴重な食べ物を逃がさないようにと、丁寧な口振りでそう言った。

「本当に…本当にいいんですか…?」

少女はパァッと花が咲いたような、柔らかい笑顔を見せた。
俺はその笑顔から目を背け、
「あぁ…ついて来てくれ。」
と、ふんわりとした口調で言った。。