だが、しばらくして落ちつくと、彼はまた女の体を食べ始めた。

ドロドロと流れ出す血液。
体から血液と共に出てくる小腸や大腸。

喫煙者なのか、肺は真っ黒に染まっていたが、そんなことは気にもしないで急いで噛み砕き飲みこんだ。

地下室ではなく、人が通る可能性がある公園でなぜ人間を食べているのか。
それは、少女がいる同じ屋根の下で人間を食べたくはなかったからだ。

彼は、あと形もなく食べ終えると、周りに飛び散った血を、用意していたバスタオルで念いりにふいた。

そして、血が沢山ついている服の上からジャージを着込み、あどけない表情で家へ帰った。