次の日。
ホテルから自宅へ戻ると、彼は家の中に入らないで、荷物を少女に任せ そのまま会社‘ザーゼル’へと向かった。

会社へ戻ると、いつもと同じように速急に仕事を始めた。
彼は、社長室に閉じ込もり、黙々と仕事をこなしていた。


だが、時計の針が夜の9時をさしている時だった。
彼は、ラータの速さが乱れ、息苦しくなるのを感じた。

息が荒くなり、額には冷や汗がにじみ出てくる。

「ハァハァ…」

彼は、目をギラつかせながら、胸を右手で抑えながら椅子にもたれかかった。

少女と隣の街へ行った日から今日をいれて3日間 、人間を食べないで我慢してきた。

また、空腹感に襲われることはなく、普通にしていることができていた。

しかし、ドータは人間を食さないことにより、動きが鈍くなってきていた。