「何…言ってんだよ。」
彼は、驚きを隠せず、眼球がとびでそうになる位に目を見開いた。
俺が、こんな化物みたいな訳ない。
真っ暗で、チビで、目はつり上がっていて、角みたいなのが二本でてて……これじゃあまるっきり、誰が見ても悪魔の姿じゃねぇか…。
彼は、不安にかられながらも、自分の前にいる化物を見下す様に見ていた。
「あー、まぁ信じられねぇのも当然だろ。」
その化物は、ククッと馬鹿にするように笑いながら、彼の顔をジッと見つめていた。
『樺羅さん!?大丈夫っ!?樺羅さん…!!』
その時、どこからともなく、夜奈の声が聞こえてきた。