そして俺は…新撰組の資料と出会った。
俺と同じ、剣の天才が集うこの場所にもし、俺がいたなら…
と何度も俺を新撰組隊士という立場に立たせて想像してみる。
ただ単に、現実逃避をする場所を見つけたくて、たまたま興味を持ったのが新撰組なだけなのかもしれない。
だが、これは本当に偶然なのだろうか?
必然ではないのだろうか?
と、ふとした時に考えることがある。
これは必然だったと俺がわかることになるのは、まだ少し先のお話。
今日も俺は図書館に行って新撰組の資料を探してみる。
資料がある本棚とにらめっこをしていると…
バサッ
本が落ちてきた。
その本が気になり、少し読んでみることにした。
この本は新撰組と一人の少女が出会って、…おそらく新撰組一番組組長・沖田総司と恋におちるという物語だ。