「-ゆ、ま--、…ま…ゆ」


え……?


「まゆ…」



あたしの名前を誰かが呼んでる。
その声は優しく温かくて、あたしは自然と声のするほうに歩きだした。




「誰…?」



「まゆ…、まゆ…」


あたしは声に導かれるようにすすんだ。