――あの日から1週間が過ぎた。


剣夜さんには、勿論会っていない。
会ったって、話すつもりもないと思うけど。


剣ちゃんと鈴音ちゃんは気遣う素振りもなく、淡々と毎日他愛の無い話をするだけ。
私も淡々と話して、笑って。
そんな1週間だった。




忘れられたら、どんなに楽か。
私がどれだけの時間、剣夜さんが好きだったのか。
一人になった瞬間、考えることはそればかり。




「剣夜さんにとっては、どうでもいいことだけど」



嘲笑プラス呆れ。
こんなにうじうじ悩んだのが初めてで、自分でも手に余ってしまう。
溜め息を吐いてベッドに転がり、ひっそりと涙を流した。







その翌日。