クラス発表の掲示板の前は、
たくさんの人であふれていた。
「わぁ~すごい人~」
アタシが感激していると、ミカは隣りからいなくなっていた。
「あれ・・・ミカ?
ミカ~~~~!!!!」
「うるさい!愛羅!
アタシら、同じクラスだったよ」
「うそ~!?やったぁ☆
じゃぁよろしくぅ~♡」
ミカ、見に行ってくれてたんだ。
アタシはそんなの忘れてた(笑)
「それよりさ・・・」
ミカが急に真剣な顔つきになった。
アタシはドキドキしながら次の言葉をまった。
「アタシ、すっごいカッコイイの見つけちゃった♡」
・・・え?それだけ?
はっきり言って、
アタシは男の人に興味はない。
今まで、彼氏は何人かいたけど、
大好きではなかった。
告白されたから付き合ってみた。それだけ。
だから、長続きなんてしたことない。
アタシも、フラフラとしているだけでよかった。
「ふぅ~ん。
名前は?聞いたの?」
「何?その反応。
あ、そっか・・・
愛羅、男には興味なかったもんね。
まぁ、興味持たれても困るから、アンタには会わせない☆
絶対とられるから」
「え・・・アタシ、とらないよ?」
「愛羅がそのつもりなくても、
あっちが好きになっちゃったら意味ないでしょ??
あ、名前は知らない。
だって、通り過ぎただけだし」