本当は
指を挟んだのも
自分のせいだし、
ムカついてなんて
全然いない。
思わず
言ってしまった
自分の言葉に、
怖くなり
俯く。
坂口君は
前に向き直って
日直の“礼!”
に合わせて
礼をしている。
無視…か…。
どんどん
後悔が
押し寄せてくる。
涙が少し
にじんだ。
「着席!」
日直の言葉に、
のろのろと
着席する。
その時、
目の前の
大きい背中が
動いて、
くるりと
こちらに
振り向いた。
「悪い。大丈夫か?」
!!
あまりに
意外な反応に
驚く。
「だ、大丈夫!あ…ごめん!さっきのは冗談で…。
私がボーっとしてたのが悪かったの!!」
一気に
まくし立てる。
「今度から気をつける。」
それだけ言って
彼は
前を向いてしまった。
ずき…
指先が痛んだ。
何故か、
椅子に挟んだ手じゃ
ない方の手の指が
わずかだけれど、
重く、鈍く、
痛んだ。
指を挟んだのも
自分のせいだし、
ムカついてなんて
全然いない。
思わず
言ってしまった
自分の言葉に、
怖くなり
俯く。
坂口君は
前に向き直って
日直の“礼!”
に合わせて
礼をしている。
無視…か…。
どんどん
後悔が
押し寄せてくる。
涙が少し
にじんだ。
「着席!」
日直の言葉に、
のろのろと
着席する。
その時、
目の前の
大きい背中が
動いて、
くるりと
こちらに
振り向いた。
「悪い。大丈夫か?」
!!
あまりに
意外な反応に
驚く。
「だ、大丈夫!あ…ごめん!さっきのは冗談で…。
私がボーっとしてたのが悪かったの!!」
一気に
まくし立てる。
「今度から気をつける。」
それだけ言って
彼は
前を向いてしまった。
ずき…
指先が痛んだ。
何故か、
椅子に挟んだ手じゃ
ない方の手の指が
わずかだけれど、
重く、鈍く、
痛んだ。