詩音が一歩一歩近づいてくる
 のであたしも一歩一歩下がる


 ――――――トンッ。




 ‥はい。背中には本棚さんが
 立ちはだかりました


 小悪魔な微笑みのままの詩音
 は綺麗なスラッとした指で
 あたしの顎をすくう