私は小走りでお兄ちゃんの元に向かった。





「ありがとー!」




「いーえ。頑張ってこいよ!」




「うん!じゃあ…。」




「あ!癒兎!あの男誰?」




口は笑ってるけど目が笑ってないよっ!





「え、えと……お友達…。」




「そうか。じゃあな。」





お兄ちゃんはずっと永澤くんを睨んでいた。