「夢雨が人見知りしないなんてめずらいー。」

また意地悪な笑み…
女の子なのにドキドキする私って変態?

「珠樹…だよね?」

笑ってる。

「やっと思い出した?今度の撮影一緒だよ?おぼいといてー」

優しくて、外見とは違くってサバサバしてるし
子供っぽい。

「何?珠樹と赤は知り合い?俺だけハズレ?」

夢雨が覚えてないだけで、夢雨も私も知り合いだよ。

「珠樹、ありがとう。なんか奇跡みたい…」



「おーい。共田と今井か?えーっと…赤髪が共田で、金メッシュが今井。」

なんだその適当な覚え方は。
正直教師が金メッシュって言ってんの初めてきいた。
それより、染めててもなんにもいわないんだ?


「あーの。先生うち何組?2年の教室どこ?赤と同じクラス?」

珠樹ってかっこいい。
言っていいのかわかんないけど、私と似てる?

「あぁー今井うるさい!共田とは同じだ。そこの、男子一名もな!」

珠樹と私と夢雨…なんか面白いな。
ここの学校でよかったかも。
ホントの奇跡はこーいうことなのかな?

「珠樹…一緒でうれしーんですけど。」

ちょっと意地悪に言ってみた。
珠樹も夢雨もわらってる


「うちも赤といっしょで、すっごいうれしんですけどー。」

「俺は?なんか二人やけに盛り上がってるけど!」





学校って楽しいね。
こんな気持ち久々…
けど、あとから思い知らされるのが学校だよね?
自転車が必要な理由わかりますか?


逃げるのに…友達から逃げるための道具だから。
  

「ばーか。おまえは女かっ」

「珠樹の言うことって当てはまりすごいるのが怖いね!」

「赤もかわんねーよ。」

職員室前3人の笑い声で響き
みんなが3人を羨ましそうに不思議そうにみつめた